2014年06月14日

ガラスレンズの紫外線透過率

先日お客様からご使用中のガラスレンズのUVカット機能について
お問い合わせがありました。

現行の眼鏡用プラスチックレンズにおいては、紫外線カット率は
ほぼ100%といわれています。

以下の図は、屈折率1.6のプラスチックレンズの分光透過曲線を
表したものですが

HOYA分光_1.6LHI2ex.gif

この図で見ると400nm(ナノメータ)付近から光を通しています。
つまり、400nm以下の波長はほぼ透過していないということになります。

380nm以下が紫外線といわれる波長ですから、紫外線は100%通さない
ということになります。

眼鏡用ガラスレンズではどうなのかというと

以下の図は、屈折率1.7のガラスレンズの分光透過曲線を表したものです。

HOYA分光_1.7LHIex.gif

この図では、350nm付近が5%、365nmで35%、
380nmでは約78%透過していることになります。


紫外線を波長で分類すると
UV-A ( 320〜400nm )
UV-B ( 280〜320nm 眼に悪影響のある紫外線。)
UV-C ( 100〜280nm 大気層で吸収されるため地上には届かない。)
のように3つに分類されています。
nm(ナノメーター)は、波長の単位で、10億分の1mという波動の長さを
表しています。

ちなみに、眼に見える光を可視光線といい、その範囲は
おおよそ 380nm〜780nm までをいい
この可視光線に含まれる波長が眩しさの原因になっています。

下図は、人間の眼が知覚できる波長(可視光線)の範囲を表しています。
c01.jpg
(カラーコーディネーター検定試験テキストより)

以前のJIS規格では、365nm 以下の紫外線をカットするレンズでも
UVカットと表示可能でしたが
現在は、380nm 以下をカットしなければUVカットと表示できないようです。

しかし、350nm 以下の紫外線を透過しないガラスレンズでも
眼に悪影響のある紫外線を通さないわけですから、昨今の過剰な
紫外線対策情報には、あまり神経質になることはないと思います。

それよりも、紫外線がカットできたとしても夏の太陽光の強い光線は
網膜に対する悪影響もあります。

晴天の外出時には、眼を保護するためにもサングラスを掛ける
ことの方が重要なのだと思います。



下図は、眼鏡レンズの素材別の紫外線カットの差を簡易的に表しています。

nikon_uv.jpg



posted by yasuhiro hara at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | メガネ
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