平成25年12月7日付 東京新聞
欠陥が多い重要法案を世論の反対を無視して成立させた
そのプロセスといい、選挙公約では経済成長を売り文句にして
有権者を煙に巻き、再登板してしまった現政権の不誠実さには
本当に憤りを感じます。
選挙の時だけは「国民の皆様」と頭を下げながら、政権を握ってしまえば
手のひらを返したような傲慢に少しは恥を知るという心はないのでしょうか。
法整備が必要なのは当たり前ですが、それにしても外交や軍事機密以外にも我々の生活に広範囲に係る法案だっただけに、議論が尽くされなかったのは本当に残念で、そのやり方に脅威を感じます。
自民と共にこの法案の成立を急いだ公明党は、その母体が昭和40年代に言論出版妨害事件の前科があり、自身に都合の悪い人物や出版物を権力と財力で葬りさったことが社会問題になっていました。
それに裏で協力していたのはほかならぬ自民党だったことも知られて
いますが、この人たちが再び組んで自分たちに都合の良い法律をつくり、
今度は合法的にやりたい放題のことができるということです。
このようなことで以前から自公連立政権を危険視していた声が
ありましたが、今回の法案成立で最悪の状態になってしまった
のかもしれません。
私たちは、まっとうな政治をやってもらいたいから選挙に行き、
税金を納めているのであり、あなたたちを養うために高すぎる税金を
払っているわけではありません。はき違えてもらっては困ります。