2013年04月05日

両眼視機能検査

昨日、不調を訴えられてご来店になられたかたの事例ですが

数本の眼鏡をご持参され、どの眼鏡もよく見えなく具合が悪い
とのことでした。

以前の怪我により、屈折度数が大きく変化したことから、数年前に
両眼視検査をことさら謳っている眼鏡店で眼鏡を作られたそうでした。
(どこの店かはすぐわかりましたが)

当店での検査の結果は、弱度の遠視と乱視眼で、わずかな外斜位と
上斜位が検出されました。

ご持参の眼鏡は、普段用の弱度遠視と乱視、遠見用の弱度近視と乱視、
PC用の遠視と乱視の3種類で、遠視が弱い順に見えにくいとのことでした。

当店の検査では、遠視はご持参の眼鏡よりも若干強めに、乱視に関しては前眼鏡が弱め矯正なのに対して完全矯正(完全矯正しても慣れにくいほどの強い乱視ではないと思われたため)に、そして、プリズムによる斜位矯正は、1△の上下プリズムのみにしました。

前眼鏡は、1△上下と2△ベースインのプリズム矯正がしてありましたが、
今回の検査では1△ベースインまでしか検出できませんでした。

偏光ポラテストによる斜位検査のみですが、カバーテストでの眼の外転も
わずかなため、前眼鏡にP2△BINがあったのは、検査環境などにより
斜位量が多く検出されたのではないかとも考えられます。

特に両眼視機能検査における検査環境は、正確に斜位を測定するためには必須であり、1m位の距離に視標があるスペースセービング型の視力標や、ポラテストにおける黒バックの偏光視標では、正確な斜位の測定は難しいと思われます。

前の3本の眼鏡は、複数回は測定しているはずですが、どの眼鏡もプリズム量は同じであることから、あとになってプリズム量が変化したとも考えにくいのですが、そうすると検査法や検査環境により斜位量が大きく測定されてしまったのではないかと思われます。

sc16crexoex.jpg
ポラテストに必要な白バックの偏光視標

やはり、両眼視機能検査を売りにするのなら、基本的なことは押さえ、
不確定要素をなるべく排していく努力が必要です。



posted by yasuhiro hara at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 検査VT
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