2011年12月08日

カスタム・ヤゲン

メガネとして加工するときに、メガネフレームの型に合わせてレンズを削りますが、いろいろと気を使わなければいけないことがあります。

レンズは、レンズの種類や度数によってレンズ・カーブが違うのですが、加工したレンズを枠入れするときには、レンズのカーブに合わせてフレームのリムもカーブを合わせて調整します。

フレームとレンズカーブが近い場合は、加工時にカーブまで気にすることもないのですが、特にレンズカーブがフレームよりもカーブが強い場合は、リムを合わせるのに時間がかかることがあります。

そこで、フレームをあらかじめレンズカーブに合わせてから、レンズを切削する加工機にフレームデータを読み込むほうがフレームとレンズが合わせやすくなります。

cstm01_ex.jpg

cstm02_ex.jpg
セルフレームはヒーターで温めて、カーブを調整します。

最近はベースカーブの浅い非球面レンズの流通が多いため、浅めのカーブにしてあるフレームが多いのですが、遠視系の凸レンズで球面レンズを枠入れする場合は、あらかじめフレームカーブを修正して型取りするほうが、サイズがきっちり仕上がります。

それで、5カーブ以上になるとレンズのヤゲン(リムにハメ込むための山)にズレがでて、若干ヤゲンが小さくなる部分がでるのですが、加工機の種類によってはカーブの強いレンズ用の砥石が装備されています。
当店の加工機にもついていますが、これが結構重宝しています。

cstm03_ex.jpg

"カスタム"と表示がでていますが、このモードで加工すると、ヤゲンの裏表を別々の砥石で削るため、高カーブのレンズにも均等なヤゲンを立てることができ、レンズの型もきれいに仕上がります。

cstm04_ex.jpg

cstm05_ex.jpg
レンズの山が均等にきれいに立ちます。


cstm06_ex.jpg
砥石とレンズカーブのズレによるヤゲン痩せがなくレンズの型もきれいに仕上がりました。


cstm08_ex.jpg
カーブが強めでも均等にフレームの溝に収まります。


cstm07_ex.jpg
同じ3カーブのリムを持つフレームですが、上のは5.6カーブの凸レンズを枠入れしました。




posted by yasuhiro hara at 00:38| Comment(2) | TrackBack(0) | メガネの加工
この記事へのコメント
眼鏡を作るって本当に細かくて神経を使う作業なのですね。
そして、このブログを読んでいて、haraさんは、単に眼鏡を売る人ではまったくなくて、やっぱり眼鏡を作る「職人」さんなんだなぁと改めて思いました。
って、当たり前のことなのですが、店頭で眼鏡を購入するだけの私にはその裏舞台は見えていないのでついつい忘れがちになります。(haraさんは接客もお上手ですしね。)

でも、haraさんが眼鏡を調整してくださっているときは、その手つきはやっぱりちょっと(いや、大分)ただ者じゃない(=職人さん)って感じがします。^^
haraさんのように筋の通った職人さん(しかもharaさんにはそれを鼻にかけたような嫌みがない。)は、渋く輝いていて素敵だなぁと思いますー。

思っていることをそのまま書いただけですが、ちょっと誉めすぎましたでしょうか?(書いてて自分が恥ずかしくなってきました。・・笑)
Posted by K at 2011年12月10日 11:18
いや〜まったくホメすぎです。

いつも御贔屓にしていただきましてありがとうございます。

頑張ります!
Posted by hara at 2011年12月13日 00:23
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