頻繁に、「不同視なので眼鏡では無理」と
眼科あるいは眼鏡店から言われた、とのご相談を受けます。
屈折度数差が左右2D以上の不同視眼について
「左右の眼鏡の度数が2D以上の差がある場合は…」
眼鏡が掛けられない
眼鏡が作れない。
と言われた、というものです。
しかし、2D以上というのは、あまり根拠の無いことが
独り歩きして俗説となったようなものです。
実際に、処方値とフィッティングと適切なフレームサイズの選択
によって、ある程度の不同視でも掛けられる眼鏡は作れるものです。
当店では、12D差のある方の眼鏡も作ったことがありますが
その方は長年快適に過ごされていらっしゃいます。
今日も、二種免許の更新のために深視力検査に合格できる
眼鏡を求めてこられた方がいらっしゃいましたが。
眼科、眼鏡店とも
「不同視なので深視力に合格できる眼鏡は無理。」
と、眼鏡作成を断られたとのこと
数年前に左眼を白内障手術をされていて
右2.0、左0.3の視力とのことでしたが
検査結果は
R=(1.5×S+0.25 C-0.50 Ax90 P0.5△BUP )
L=(1.0×S-1.50 C-0.75 Ax70 P0.5△BDN )
と、矯正視力に差があるものの大した左右差ではなく、
両眼調節バランステスト後の両眼バランスは
あまり左右の視力差は感じないとのことでした。
また、左眼の像が少し小さく感じるものの立体視テストも良好で
この度数で深視力検査をしたところ
後方からのズレが少しあるもののほぼ合格範囲でした。

良好な立体視を得るためには若干の不安要素があっても
長年ドライバーとして身に付けてこられた
視る力の故なのではないかとも思えます。
posted by yasuhiro hara at 01:27|
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